父と育児と妊娠情報

2児の父。母ばりに家事と育児を担っていると自負。経験や調べたことから得た妊娠や育児に関する情報を提供する予定。夫婦共通の趣味はBABYMETALと乃木坂46 DEATH。(旧:つわりの妻の観察日記)

【13W2D】コンバインド検査を受けてきた……NIPTもやるよ!

13週と2日目、そろそろつわりが軽く……と言いたいところだが、なかなか変らない妻。氷水と麦茶で、かろうじて水分を摂取している。毎晩、寝る前につわりのツボを教えてあげ、足の裏をマッサージしているのだが、一時的な軽減はあるも、決定的なつわりの低減へと移行しない。 

つわりのピークは続いているので、妻は富士山型のつわりなのだろう。図書館で借りた「たまごクラブ」では、出産までつわりが続いた人もいるということで、それを妻に教えてあげたら、たいそう怯えていた。

さて、本日も妻は13週2日でエコーを受けてきた。なぜなら、「コンバインド検査」を受けてきたからだ。我が家はNIPTを受けることを決め、すでに採血をしているというのに。

さて、コンバインド検査とはなにか、なぜNIPTをうけるのにこの検査を受けることにしたのかを書いていこう。

本題に入る前に言っておきたいのは、NT計測は難しいので、検診でもらったエコー写真で自己判断して落ち込まないほうがよいなということだ。

エコーをじっくり見ることができたコンバインド検査

 

「コンバインド検査」とは、出生前診断のひとつだ。海外ではポピュラーな出生前診断なのだが、日本では2014年に始まったばかり。まだ歴史は浅く、国内では臨床研究扱いとなっている。

さて、コンバインド検査とは、どのようなものなのか。それは、合わさるという意味の「コンバインド」が意味するとおり、次の2つの検査方法を組み合わせた検査だ。

NT(Nuchal translucency)

胎児の首の部分に発生するむくみ

採血(母体血清マーカー)

血液を採取して、PAPP-A, free βhCGを計測する

 

コンバインド検査では、胎児がダウン症などの染色体疾患を持っていると大きくなるというNTと、同じく母体中の血液に増えるというPAPP-A, free βhCGを計測する。この値の組み合わせで、胎児が18トリソミーあるいは21トリソミーであるかどうかの確率を出すのだ。

NTについては、「産婦人科診療ガイドライン 産科編2014」によると、厚さが3.4mm以下の場合には染色体異常の児数は0.33%、反対に6.5mm異常の場合には64.5%だという。また、血清マーカに関しては、胎児がトリソミーである場合に、PAPP-A, free βhCGのいずれの値が標準値よりも上振れ、あるいは下振れするという。

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成育医療研究センターの説明資料より

 

そんなNTおよび血清マーカーの結果を組み合わせることによって、18トリソミーあるいは21トリソミーの可能性を導けるのだそう。ただし、これはあくまで可能性であって、どんなに確率が高く出たとしても50%つまり1/2だそう。確定的な診断をするには、羊水検査または絨毛検査が必要だ。

コンバインド検査の流れを解説しよう

コンバインド検査は出生前診断ということで、夫の同意も必要となる。そこで、今回は診察室に入って検査の流れを見ることができたので、レポートしていこう。

まずは、遺伝カウンセリングだ。ここでは、NIPTと同じく、出生前診断でわかること、行う予定の検査の内容を解説された。担当医師も前回と同じだったので、和やかに終わったのだった。

 

同意をしたら、続けてNTを計測するために診察室へ。経腹エコーを行った。余談であるが、じつは、私は初めてエコーに立ち会ったが、思わず顔がにやけてしまった。ジェルを塗り、プロープを当てると、そこにはエコーで見慣れた赤ちゃんが写っていた。しかし、写真との最大の違いは動いているのだ。足を曲げたり、手を顔に近づけたり、子宮内をくるくる回ったりと、元気いっぱい。その姿を見ているだけで、「ああ、生きているんだな」と不思議な感動を覚えた。心音も聞かせてくれた。ドクドクと大人よりも頻繁に高鳴る心臓の音は、つわりもなく、まだ胎動も感じられない夫である私の親心を刺激してくれたのだった。

余談は、ここまで。NTを調べるために、医師はじっくりとエコーによる診察をしてくれた。NT計測には、胎児が真横を向いていて、体はまっすぐな状態でなければならず、その状態で3度行うなどの条件があるらしい。前述のように、本日の我が子はくるくる動き、体勢も逆立ちしていてと、医師を非常に困らせていた。1度は簡単に測れたのだが、そこからは大苦戦。なかなか真横にならない。そのため、赤ちゃんの姿勢変更待ちで暇を持て余す我々に、医師は顔の正面や足の裏など、いろいろな部分を見せてくれたのだ。「エコーを見たいから、NT検診を受ける」という人がいると聞いたが、確かにうなづけるほどのエコータイムだった。なお、人によっては5分ほどで、あっさりとNTを計り終えることができるよい子もいるそうだ。

さて、30分ほど苦戦したところで、NT計測は中断。一度お茶を飲んで尿を溜めての再診となったが、その後も体勢は変らず、うまく計れず。結局、最終手段として、トイレに行って再びチャレンジしたところ、エコーには真横の胎児が映し出され、無事にNT計測は終了となった。ちなみに、NTは2.17mm。特に問題とはならない値だった。

その後は、採血をして会計をして終了。金額は3万円ほどだった。

見ていて思ったNT計測の難しさと自己判断による心配の無意味さ

NTを測ろうとすると、赤ん坊は動きまくる。おそらく、通常の妊婦健診において、じっとしている状態で計測するのは偶然の産物だろう。また、NTと診断する場所も難しい。医師が撮影した画像からエコーを計測する際、NTの始まりかなと私が思った部分は羊膜だったようで、そのさらに内側から計測したのだ。つまり、私の予想値よりも半分くらいの厚さだったといえる。

何が言いたいか。それは、通常検診だけで過度にNTの心配しない方がよいということ。特に、画像を自分で見て判断するのは不可能だろう。もし、心配で眠れないというのならば、かかりつけの医師に相談して、出生前診断を受けるのもよいだろう。

NIPTとコンバインド検査との併用について

冒頭で述べたように、我が家はすでにNIPTを受けていた。その上で、なぜコンバインド検査を受けることにしたのか。それは、NIPTでは“不明”という結果が出るおそれがあるからだ。特に、ヘパリンを使用している我が家の場合には、その結果が出やすいのだそう。もし、そうなった場合に、羊水検査を受けるのも恐い。なぜなら、ヘパリンとアスピリンを止める必要がためだ。というわけで、コンバインド検査を受けられる14週の滑り込みで、検査を申し込んだというわけだ。

所要時間は遺伝カウンセリングから会計の終了までおよそ2時間30分。我が家の場合には、NT検査に手間取ったので、スムーズにいけば、1時間は短縮できただろう。

まだ結果が出ていたいので最終的な感想を言えないが、現時点では受けてよかったかなと思う。特に、邪道かもしれないが、エコーを30分異常もじっくりと見ることができたのが今日のハイライトだ。

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