父と育児と妊娠情報

2児の父。母ばりに家事と育児を担っていると自負。経験や調べたことから得た妊娠や育児に関する情報を提供する予定。夫婦共通の趣味はBABYMETALと乃木坂46 DEATH。(旧:つわりの妻の観察日記)

【8W6D】涼しさは最良のつわり対策の薬|蓼科温泉ホテル親湯に行ってきた

 

 つわりが悪くなる要因にはいろいろあるようだ。

たとえば、調理の匂いがきついとか、食べた食材の匂いがダメだったとか、吐き気を催すことを思い出してしまったとか。うちの妻の場合には、テレビやパソコンのディスプレイを見たとき、つまりは画面のチラツキを見ると、一気に具合が悪くなるようだ。

いったん、つわりモードに突入すると、気分が悪くて寝ているしかなくなり、口の中に違和感を覚えると、リンゴやスイカなど、食べられるものをモグモグするしかなくなってしまう。

そんなつわりの症状を、さらに苦しめるのが「暑さ」。たしかに、つわりの症状を自分に照らし合わせてみると、一番近いのは二日酔い。頭がぐるぐるして、気持ち悪い状態の中、気温や湿度が高い家にいると、症状がさらに悪化するだろう。想像するだけで、嫌な気持ちになる。

というわけで、つわりの症状が真っ最中の今、つわりへの対策をかねて、土日を利用し、長野県は蓼科にある「蓼科温泉ホテル親湯」に行ってきた。非常に楽しめたので、「妊娠中、旅行に行ってもいい?」と心配する人もいるだろう。しかし、ムリのない範囲で楽しめればまったく問題ないと思う。

 

 

蓼科はとっても涼しい高原リゾート

 旅行の目的のひとつは、つわりの転地療法。気分よく過ごすためには、気温が低くなくてはいけない。さて、蓼科の親湯はどうかというと、標高1350mに位置し、東京よりおよそ8℃ほども涼しい場所。空気も比較的乾燥していて、東京のようにべたつく湿気がないので、深呼吸をすると、鼻から口までスッキリと空気が抜けていくようだ。知名度は、避暑の代名詞ともいえる軽井沢ほどではないが、快適さは勝るとも劣らない。いや、蓼科のほうが涼しくて、純粋に避暑を目的とするならば、こちらのほうがすぐれているかもしれない(買い物スポットとかは全然ないけれど)。

親湯の建物の横には、名前の変らぬ清流が流れている。ビーナスラインから奥まった場所に位置するホテルには宿泊客を除いてほとんど車が通らず、静寂の中で川の流れの音だけが響き、とてもリラックスできる。

肝心の妻はというと、まあ、つわりの真っ最中。すぐにつわりが消えれば、それほど楽なことはない。とはいえ、涼しい気候の中にいることで、東京にいるころよりも、ずっと気持ちよく過ごせるようだ。

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親湯の庭「星降るガーデン」を上から見たところ。川の流れは意外とはやく、大きめの音をたてている

館内は、落ち着いたアジアンテイストといった内装で、カップルにも好まれそう。上の写真は、ロビーをiPhoneのパノラマ機能で撮影。オルゴール調の音楽が流れる落ち着いた空間。旅をテーマにした本を集めた図書コーナーもあったが、つわりで本を読む好きな妻は断念。本は大好きなのにかわいそう。

 

絶景の露天風呂を貸切で! 大浴場は転んでも平気な畳敷き

それでいて、家族連れにも配慮されているのが、親湯のよいところ。つわりが終わって、無事に生まれたらまた来たいと思う。その配慮のひとつが、畳敷きの大浴場だ。

 

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写真は、親湯の公式HPより引用。 洗い場全体に畳が敷き詰められたなんとも珍しい温泉で、立てかけられて説明書きによると、同社のプロデューサーが以前に風呂場で転んで骨折をしたことがあり、お客に同じ思いをさせないようにとの発案で実行したそう。ジメッとしてそうなイメージがあるが、水はけのよい素材を使っているのか、気持ちよく歩けた。タイルに比べると人肌ごこちに温かいので、冬場にもよさそう。また、転んでもケガをしにくいので、やんちゃな子どもがいる家族連れにもおすすめの温泉だ。

 

畳風呂は共同浴場だが、親湯では21時以降になると、貸切露天風呂を無料で30分借りることができる。夜はもちろん、朝の時間帯を選ぶことも可能だ。この露天がすばらしい。なぜなら、絶景を楽しめるからだ。パノラマに広がる新緑と、眼下を流れる涼やかな川。そして、温泉に入れば、つわりもすっかり吹き飛ぶ……わけではないが、つねにうめいてしまうような苦しさからは解放され、楽しそうに会話ができたのはよかったと思う。

貸切露天風呂をiPhoneのパノラマ撮影で。この景色を独り占めできる貸切露天風呂はなかなかないだろう。

 

なお、お湯はもちろん、温泉だ。開湯400年の真湯温泉は、武田信玄の隠し湯として愛されてきたそう。温度はぬるめで、ゆっくりつかれる。湯量は豊富。戦後の間もない頃には、全国でも珍しい温泉プールとして、水泳選手たちの練習場所になっていたそう。

 

つわりでも食べられる料理もおいしい!

「蓼科キュイジーヌ」をうたったディナーも、つわりの妻を喜ばせた。ディナー前は、一口か二口かしか食べられないかも、と言っていた彼女だが、蓋を開けてみれば、妊婦によくないと言われる生モノや、ミディアムレアに焼いた牛肉などを残して完食。その理由を聞いてみると、味付けの濃さが絶妙だからということだ。つわりになると味覚が鋭くなったのか、味が極端に薄いもの、濃いものがダメになっていた妻だが、ここの料理はいけた。

【アミューズ】信州サーモンのスモーク 夏の彩

【魚料理】太刀魚の香草焼きベアルネーズソースとともに

【ご飯モノ】resort soup curry親湯風

 

メイン料理は、「蓼科牛のソテー 2種の味わい シャリアピンソースとカマルグの焼塩」という肉料理だったのだけれど、写真は撮り忘れ。あまりにうまそうに焼けていた肉を前に、撮影のことなどすっかりと頭から抜けてしまい……。しっかり弾力のある肉を噛むと、口の中に上品な肉の味が広がってとても美味だった。

 

なお、親湯は妊娠中のお客の要望や、アレルギーへの対応に力を入れているようだ。妊娠していることを告げると、「生モノは大丈夫ですか?」「肉はよく焼きましょうか?」と配慮してくれた。しかし、前述のように、つわりで食べられないことを懸念した妻は、通常通りのメニューでGOをだしたのだった。こんなに食べられるなら、事前にあれこれオーダーしておけばよかったと残念に思ったのだった。

 

泊まってよかった、ホテル親湯

 つわり旅ということで、心配していたのだけれど、行ってみたらとてもいい旅だった。今回は、電車と送迎バスという交通手段をとった。親湯のある茅野駅へは、新宿から特急あずさでおよそ2時間強。そこからホテルまでは送迎バスが出ている。

乗車中はやはり気分がすぐれないようだったが、着いてしまえば、涼しさと緑いっぱいの景色で、つわりの妻も気分よく楽しめたようだった。

 

というわけで、涼しくて、料理もうまく、快適な温泉もある親湯温泉。つわり中の妻の転地療法先のひとつの候補としておすすめだ。

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