父と育児と妊娠情報

2児の父。母ばりに家事と育児を担っていると自負。経験や調べたことから得た妊娠や育児に関する情報を提供する予定。夫婦共通の趣味はBABYMETALと乃木坂46 DEATH。(旧:つわりの妻の観察日記)

【14W4D】ヘパリン注射、アスピリンの服用を忘れた失敗談―不育症治療に際して

現在、妊娠14週と4日。幸いなことに、経過は順調だ。しかし、妻は不育症でも治療をしていて、その在宅療法に関して、ちょっとドキッとすることがあったので、もう二度と同じことをしないように備忘録としてメモしておこう。

 

アスピリンやヘパリンは計画的に!

 

その前に、不育症について簡単に説明しよう。不育症は、反復流産あるいは習慣流産ともいわれ、定義は不明瞭なところもあるが、最近では二度続けて流産を経験した人がそう診断される。原因もさまざまだが、大きな割合を占めるのが、血液の凝固異常および抗リン脂質抗体症候群だ。いずれの場合でも、治療法は同じ。血液を固まりにくくするアスピリンの1日1錠服用がまず第一。さらに、血液検査の結果いかんでは、血栓を防止するヘパリンカルシウムを1日2回自己注射することになる。この2つが、不育症患者および、その胎児にとって生命線になるというわけだ。

いずれも非日常的なイベントで、特に自己注射なんて圧倒的大多数の人は一生縁のない習慣だろう。だから、注射し忘れなど絶対にしなさそうだが、慣れというのは恐ろしいもので、うっかり忘れてしまうこともあるのだ。今回は、そんな失敗談を簡単につづろう。

アスピリンを飲み忘れ、その翌日には2錠飲んでしまった!

思い返すと、妊娠9週のころだ。つわりで気持ち悪いこともあって、なかなか飲むことができないアスピリン。うっかりすると忘れそうになるのだが、本当に忘れて、1日あけてしまったことがある。翌日、起きたときに思い出して慌ててアスピリンを服用したのだが、今度はすっかり勘違いして、同じにもう1錠追加で飲んでしまった。つまり、1日2錠もアスピリンをとってしまったのだ。アスピリンは、血液をサラサラにするのだが、服用量が多くなると、凝固する方に作用する(これをアスピリンジレンマという)。だから、かなり心配したのだが、翌週の検診では、無事に胎児の心拍を確認できた。アスピリンの1日くらいの飲み忘れ、2錠服用くらいは問題ないことが確認できたが、心配の種となるので気をつけてほしい。

ヘパリンを打ち忘れてしまった!

ヘパリンは1日2回、朝と夜に打っているのだが、仕事に集中していると、けっこう忘れそうになる。たいていはなんとか思い出して注射するのだが、妊娠11週のころ、本当に忘れてしまったことがあった。当時は朝9時に打っていたのだが、気付いたときには15時……。慌ててヘパリン注射を打ち、赤ちゃんの無事を祈ったのだった。肝を冷やしたが、このときも次回の検診では問題がなかった。

しかし、大変だったのは、その後。基本的にヘパリンは、12時間ごと、前後のズレは1時間ほどが推奨されている。そのため、15時の後は夜中の3時だ。当然寝ているわけで、目覚ましをセットし、眠い目をこすりながら、夜中に注射を打った。そうして、1時間ずつずらして行きながら、人間的な生活サイクルに注射を打てるように調整したのだ。

こんな風に苦労が待っているので、不育症の皆さんは、アスピリンとヘパリンの服用・注射を規則正しく行おう。

 

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